2019年01月03日
つまりは「良いお年を・・・」とジョンは言ったのだろう?
FMから流れるジョンレノンのHappy Christmasを聞きながら家路へと急いでいた。
繁忙期のただならぬたくさんの仕事をこなし、たいそう疲弊していたのもあるが、凡そ年末のメランコリックな雰囲気が薄ら白く曇っていた記憶を呼び覚ましたのかもしれない。
早く家に帰って眠りたいという思いとは裏腹に車のフロントガラスに映る前方の隊列は高名なる武家の参勤交代さながら。
あきらめてその調べに耳をそばだてる。ジョンレノンは歌の冒頭でこう問いかけている。「さぁクリスマスが来たんだ。きみはこの一年何をしてこれたかな?」
前回の更新から早半年以上が経過しているが、何もしていなかったわけではなく、年間50泊の目標には劣るけど精力的にキャンプは楽しんでまして、去年一年もたくさんの思い出があります。ただ写真に残すことや記事にに仕立てる面倒とそういった時間に捉われるよりも、もっとその場を楽しんでいたいという理由から放置していた次第です。
そしてジョンレノンは続ける。「今日はクリスマス、そしてまた新しい年が始まる。誰もが楽しんでいいんだよ。」・・・
尚も渋滞は続き仕事は翌日も殺人的に増えたが、クリスマスキャンドルが消える頃には収束の様相で、街の喧騒も引き潮のように静かにその熱が冷めていった。
2018年12月29日~30日
牡蠣で有名なあの渚へ、ソロでハンモック泊。

仕事納めを昨日に終えて、翌日早朝から自宅を出発したのには、帰省ラッシュを避ける体もあったが、現地までの途中漁港の網元販売に寄り、新鮮な牡蠣を手に入れたいからだった。その甲斐あって、1キロの牡蠣を持参しての現地到着は午前9時、オーシャンビューの木立へと設営完了。天気は概ね晴れていたが少し風が強く、直火での石釜作りには少々高く積み上げる必要があったのでなかなかの運動量を要した。気温は10度を切ったばかしだろうか、それほど寒くはなく、汗が首筋をつたう。それでも風が冷たかったので、来る夜に備えて薪を大きな流木から切り出し更に斧で割る。全くアウトドアは立派なスポーツだと思った。
昼飯は買ってきたウィンナーやらを適当に焼いて、手間も量も軽めに済ませ、コーヒーと煙草で一服ついたら漸くハンモックに転がる。
昼下がり、風のせいかいつもより波は高く、寄せては帰す波の音が辺りを響かせていた。それを聞きながらジョンレノンのことを思い、それにまつわる思い出を思い、かつてそこにあった友達との親密な空気を懐かしんだ。日々一日々々は忙しく、長くもあり短くもあるが総じて1年は、更には10年ひと昔と言うが時が経つのは本当に早いものだ。そんなとりとめもないことを頭に巡らしていると、波の音はその間隔を広げ、やがて凪に向かっていった。焚付け放したままのかまどの火が燻り出した頃、その煤けた匂いを嗅ぎながら否応なく浅い眠りにつき、牡蠣になったジョンレノンと話をするという奇妙で短い夢を見た。彼は言った。「人生は短い。さぁもっと楽しめ。」
俺は食べにくい牡蠣だと夢の中で思った。
目覚めた頃には風も止んで、辺りは暗くなっていた。少し焦って晩飯の準備にハンモックから起きだし、かまどの傍にへたり込んだが、火はすでに鎮火していた。仕方なく薪の小割りをくべては息を吹くと、暫らくして煙が立ち上り、揚々と増していく暗がりの中へと吸い込まれていった。前を見上げれば夕闇が迫った冬の海は黒く、紺碧と茜が入り混じった薄暗い空との間に水平線は確認しがたくて、それを見限るかのように数々の漁り灯が点々と並んでいた。


以上添付した2枚の画像は明くる日の朝の風景です。
繁忙期のただならぬたくさんの仕事をこなし、たいそう疲弊していたのもあるが、凡そ年末のメランコリックな雰囲気が薄ら白く曇っていた記憶を呼び覚ましたのかもしれない。
早く家に帰って眠りたいという思いとは裏腹に車のフロントガラスに映る前方の隊列は高名なる武家の参勤交代さながら。
あきらめてその調べに耳をそばだてる。ジョンレノンは歌の冒頭でこう問いかけている。「さぁクリスマスが来たんだ。きみはこの一年何をしてこれたかな?」
前回の更新から早半年以上が経過しているが、何もしていなかったわけではなく、年間50泊の目標には劣るけど精力的にキャンプは楽しんでまして、去年一年もたくさんの思い出があります。ただ写真に残すことや記事にに仕立てる面倒とそういった時間に捉われるよりも、もっとその場を楽しんでいたいという理由から放置していた次第です。
そしてジョンレノンは続ける。「今日はクリスマス、そしてまた新しい年が始まる。誰もが楽しんでいいんだよ。」・・・
尚も渋滞は続き仕事は翌日も殺人的に増えたが、クリスマスキャンドルが消える頃には収束の様相で、街の喧騒も引き潮のように静かにその熱が冷めていった。
2018年12月29日~30日
牡蠣で有名なあの渚へ、ソロでハンモック泊。
仕事納めを昨日に終えて、翌日早朝から自宅を出発したのには、帰省ラッシュを避ける体もあったが、現地までの途中漁港の網元販売に寄り、新鮮な牡蠣を手に入れたいからだった。その甲斐あって、1キロの牡蠣を持参しての現地到着は午前9時、オーシャンビューの木立へと設営完了。天気は概ね晴れていたが少し風が強く、直火での石釜作りには少々高く積み上げる必要があったのでなかなかの運動量を要した。気温は10度を切ったばかしだろうか、それほど寒くはなく、汗が首筋をつたう。それでも風が冷たかったので、来る夜に備えて薪を大きな流木から切り出し更に斧で割る。全くアウトドアは立派なスポーツだと思った。
昼飯は買ってきたウィンナーやらを適当に焼いて、手間も量も軽めに済ませ、コーヒーと煙草で一服ついたら漸くハンモックに転がる。
昼下がり、風のせいかいつもより波は高く、寄せては帰す波の音が辺りを響かせていた。それを聞きながらジョンレノンのことを思い、それにまつわる思い出を思い、かつてそこにあった友達との親密な空気を懐かしんだ。日々一日々々は忙しく、長くもあり短くもあるが総じて1年は、更には10年ひと昔と言うが時が経つのは本当に早いものだ。そんなとりとめもないことを頭に巡らしていると、波の音はその間隔を広げ、やがて凪に向かっていった。焚付け放したままのかまどの火が燻り出した頃、その煤けた匂いを嗅ぎながら否応なく浅い眠りにつき、牡蠣になったジョンレノンと話をするという奇妙で短い夢を見た。彼は言った。「人生は短い。さぁもっと楽しめ。」
俺は食べにくい牡蠣だと夢の中で思った。
目覚めた頃には風も止んで、辺りは暗くなっていた。少し焦って晩飯の準備にハンモックから起きだし、かまどの傍にへたり込んだが、火はすでに鎮火していた。仕方なく薪の小割りをくべては息を吹くと、暫らくして煙が立ち上り、揚々と増していく暗がりの中へと吸い込まれていった。前を見上げれば夕闇が迫った冬の海は黒く、紺碧と茜が入り混じった薄暗い空との間に水平線は確認しがたくて、それを見限るかのように数々の漁り灯が点々と並んでいた。
以上添付した2枚の画像は明くる日の朝の風景です。